新入生紹介も残すところあと2回です。
雨が続きますね。そして晴れ間には太陽がいつのまにか夏の顔を見せるようになってきました。急に蒸し暑くなってきましたが、皆さまが体調を崩されませぬよう、心を込めて祈ります。舞台監督の遠藤です。
僕の高校は湘南にありまして、湘南といえば全国屈指のビーチスポット。町にも校内にもキラキラした潮風が漂って、アベックやサーファーが闊歩しており、陰キャの僕にはとても場違いで居心地の悪い3年間でありました。
そんなイケイケ高校からはるばると、汗と木材の切りくずとペンキの滴るこのアンダーグラウンドなアトリエまでやってきた男がおりました。今回紹介する、照明の中澤君です。すなわち僕の高校の後輩です。
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| カメラ目線でキメ顔の先輩(遠藤)と、作業に集中する後輩(中澤)の図。 6月頭の照明担当は、スタワの手伝いをしていました。 |
さあ、インタビューが始まりますよ…!日本よ、これが湘南だ…!
遠藤「じゃあそろそろやろっか」
中澤「よろしくお願いします」
遠藤「今日何してたの?」
中澤「あ、今日は全休なんですよ。だから早めに来て照明の作業やろっかなって」
思ったより普通だな…。いやむしろ全休なのに早めに来て作業するという見上げた心掛け!良い奴じゃん!
…いや、本来リア充は良い奴なんだ。人生に余裕があるから他人に対して優しくなれる。何事も前向きに頑張れる。きっと早朝砂浜でサーフィンしてから登校したのだろう。僕が自室にこもりモンハンで一狩り行ってる間に一波乗ってたのであろう。
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| 操作中。 |
中澤「あ、楽しいですよ」
遠藤「先輩相手だからって遠慮しなくていいよ。実際きついよね?(圧迫)」
中澤「まあ、ダメ出しされる時は少しきついですけど、その分良いのができるなあって思うと良いですね。成長できてることが実感できて楽しいです」
先輩の意地の悪い質問にもかかわらず何という健気な回答でしょうか。めっちゃ良い奴のみならず、真面目だ。しかし湘南人にも真面目な奴はいる。反証にはならない。そしてさらに先輩からの偏屈な質問が続く。
遠藤「もう一人の照明の1年、戸水とはうまくやってる?正直イライラすることの一つや二つあるよな(決めつけ)」
中澤「あ、いや全然。普段から結構支えてもらってることが多いです。今彼体調崩してるんですけど、その分今はこっちがサポートするみたいな、お互い支え合ってます」
理想的な関係性じゃないか。素晴らしすぎる。ひん曲がり、凍り付いてしまった私の心を溶かすささやかなそよ風、ならぬ潮風。
遠藤「高校時代弓道部だったんだよね。なんで演劇始めたの?」
中澤「妹が高校で演劇部入ってて、忙しそうなんですけどめっちゃ楽しそうで、影響されちゃって」
ダウト!湘南のイケイケ野郎どもには大体妹がいる(偏見)!これで中澤がイケイケ野郎ということが明らかになった(大間違い)。それはさておき聞けば妹は演劇の強豪校らしい。高校時代演劇してなかった僕でも知ってた。すごい。でもきっと中澤君の期待は外れないはず。演劇はめっちゃ楽しい。
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| 4人の1年男子が映っていながら、誰一人として正面を向いていない。 左から、戸水、中澤、滝澤、川上。 |
遠藤「高校一緒だよね。3個違いだからかぶってなかったけど」
中澤「そうですね」
遠藤「高校時代力入れたことは?」(就活面接の雰囲気から抜け出せない遠藤)
中澤「全部平等に頑張ってましたね、勉強も部活も行事も」
遠藤「行事と言えば体育祭だよね、カラーは?」
(以後、内輪の話が延々続く。僕らの高校は体育祭がめちゃくちゃ盛んなのである。僕のような陰キャでも体育祭トークは楽しい。しかし伝わらないので割愛。)
遠藤「でもさぞや中澤は体育祭でウェイウェイしていたんだろうな(決めつけ再び)」
中澤「まあ結構準備に参加してましたけど、ウェイウェイ楽しんでるやつらを遠巻きに眺めて黙々と作業みたいな感じでしたね」
この野郎、なかなか尻尾を出さないな。しかし、最後の砦が残っている。海だ。彼は湘南、海の近くに住んでいる。それだけでもうリア充なのだ(暴論)。
遠藤「でも家も高校も海に近いなら、放課後に海とかよく行ったでしょ」
中澤「あ、海は全然いかないですね…。もっぱら友達とカラオケ行ったりしてました」
遠藤「!?」
最後の砦も崩れてしまった。もはや彼は湘南イケイケ陽キャ野郎とは言えない。むしろ彼は誠実で、真面目な良い奴だと言わざるを得ない。自分の既成概念を打ち砕かれ満身創痍の遠藤は最後の質問をする。
遠藤「じゃあ、最後にこのブログを見てくださってる方に一言…」
中澤「一生懸命照明作ってるんで、ぜひ見に来てください!」
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| 相方との2ショット。いい笑顔。 |
というわけでこのあたりで終わります。中澤君、インタビューありがとうございました!最後まで見ていただいた方、ありがとうございました!




インタビューがもはやだるめの圧迫面接と化している···w
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